歯周病専門医が行った歯周治療の症例

歯肉炎の症例

年齢 中学2年生の女性
主訴 学校検診を受けたら、歯茎が腫れていて軽度の歯肉炎になっていると言われた

治療方法 ブラッシング指導・歯石の除去
治療について 歯茎の境目を磨くと血がでるから、磨かないようにしていた。血が出ても良いから、歯と歯茎の境目の歯垢を取ろうと話した。
その後、1週間程度血が出たが、次第に止まってきた。
前歯の裏に歯石がついていたので、除去していった。また、歯肉縁上歯石を除去した。
3ヶ月後には歯茎の腫れも引いて、ピンク色の艶がある引き締まった歯肉になった。

治療のリスク ブラッシングを怠ると再発してしまう
治療期間 3ヶ月
治療費 トータル5万円

中等度歯周炎の症例

年齢 35歳女性
主訴 ブラッシングの出血を主訴として来院

治療方法 ブラッシング指導・主に歯肉縁下歯石の除去(SRP)
治療について 歯周ポケットが5mmあった。全部の歯肉から出血。治って引き締まったら、歯と歯の間に隙間ができてしまった。

治療のリスク ブラッシングを怠ると再発してしまう
ポケットが深くなると、歯間部に隙間ができてしまうため、放置せずに早めに治療することが求められます。
治療期間 5ヶ月
治療費 トータル15万

重度歯周炎の症例

年齢 46歳の女性
主訴 歯がぐらぐらして噛めないという主訴で来院

治療について

41歳の時に、前歯がぐらついていることを主訴に他院で上下4本ずつ抜歯されて、義歯を装着されてしまった。5年経過したときに、他の歯もぐらついてきたので当院へ来院。

お口を拝見すると、一見問題なさそうに見えるが、レントゲンを取ってみると骨の吸収が著しいことがわかった。

更に、左下の3番はレントゲンを見てみるとほぼ骨のない状態で、いつ脱落するかわからない状態でした。

右上から歯石が見え、歯茎から血と膿が出ている状態でした。
7番の歯をポケットが深かったので、抜歯をしたら、根の先の方まで歯石がびっしりとついておりました。

残念ながら、保存することが不可能で抜歯することになってしまいました。
最終的に、総入れ歯で治療することになりました。

もう少し早く来院していただければ、保存できた可能性があったただけに、歯周病の怖さと治療の難しさを実感しました。

治療のリスク ブラッシングを怠ると再発してしまう
入れ歯を長く使うために、定期的なメンテナンスをしないと、入れ歯が合わなくなるなどの不調が出てしまう可能性がある。
治療期間 約1年
治療費 トータル60万