歯周病は他の人にうつりますか?
結論から言うと、「うつります」
歯周病の主な原因は細菌です。
そのため、食器の共有やキスなどに付着した唾液を通してうつってしまいます。
したがって、口腔内を清潔にして過ごされることが何よりも重要であると言えます。
歯周病をうつさないようにするためにはどうすれは良いの?
- 歯医者で検査を受けて、ご自身が歯周病に罹患してるかどうかを知る
- 歯周病に罹患していたら、治療を受ける
- 食器の共有を極力減らす
- 定期検診やメンテンスを受け歯周病予防を行う
- 日々のセルフケアを怠らない(歯ブラシ・デンタルフロス・歯間ブラシを使用する)
歯周病を他人やご家族に移さないためには、ご自身の口腔管理に力を入れることが最も重要です。
また、食器の共有を極力減らし、リスクを下げることが必要であると言えます。
子供と食器や食事を共有してしまった
歯周病はうつる病気としった親御さんは、お子さまと食器や食事を共有してしまったことに罪悪感を感じてしまうかたも多いです。
しかし、親御さんはお子さまとのコミュニケーションを大切にしていますし、罪悪感を感じることはありません。これからどうするか?が重要です。その大切なポイントをご紹介します。
歯医者で検査を受けてみましょう。
まずご自身が歯周病に罹患しているかしていないかを知ることはとても重要です。
もし、親御さんが歯周病に罹患している場合は食器の共有や食事の口移し、キスは我慢しましょう。
そして何よりも歯周治療を受けることがとても重要です。
歯周病は早期に治療をすれば大事にならず改善していきます。お子さまのためにも親御さんが意識を高めて歯医者へ行かれることを強くおすすめします。
お子さまの歯周病予防を行いましょう
お子さまも「萠出性歯肉炎」と言って、2歳・6歳・12歳ころに発症する歯周病があります。
乳歯が生え揃うタイミング(2歳)、永久歯が生え始めるタイミング(6歳)、永久歯が揃うタイミング(12歳)で発症することが多く、注意が必要です。
歯周病は嫌気性菌と言われ、酸素を嫌う細菌です。
したがって、歯と歯茎の隙間と歯と歯の隙間で増殖しやすいため、歯が生え始めたら歯周病のリスクが高まります。
これが「歯が生え始めたら一度歯科医院へ行きましょう」と言われる理由になります。大切なお子さまのためにも予防歯科を始めましょう。
自分がうつされることもあります。
歯周病はご自身が誰かにうつすだけでなく、うつされることもあります。
そういった意味ではご家族全員が歯周病予防を実践することが重要であると言えます。
当院のスタッフも、朝・昼・晩と必ずブラッシングを行い、定期的にクリーニングも行っています。
定期的に歯科医院で予防処置を受けていれば、うつすことのリスク、うつされた後のリスクの双方を解決できます。
少し重い腰を上げ、美容院にいくような形でライフスタイルに歯科を入れていただけると、安心かと思います。
医療監修:若林健史